主催 日本経済新聞社 日本将棋連盟
日時 平成15年12月19日
於 帝国ホテル
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中原会長よりの贈位状の授与 |
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日本経済新聞社の杉田亮毅社長から王座賞を |
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力強く謝辞を述べられました |
謝辞 |
いつも暑い夏が終わる頃になると、王座戦が始まるなと感じます。 今回は新鋭の渡辺五段と対戦ということで、そういう意味では身の引き締まる思いというか、今までずっと挑戦者というような立場で来たんですけれども、今度は立場が変わって守る側になったんだなということをしみじみと感じながら迎えたという事を覚えています。 最近の将棋というのは、本当に今まで、昔からあった定跡の形とか基本とか、そういうものとは変わって来ていて、ぱっと見た感じ、非常に筋が悪いとか、感覚的にどうかと思われるような手も指されるようになったので、若い世代の人たちはそういうのは本当に柔軟に、率直にとらえて研究をして、自信を持って指してくる、そういうものに関する繊細さ、鋭敏さを、今回のシリーズを通じて感じましたし、自分が指した将棋は、もちろん最新の形を理解して、それに何か新しい息吹を吹き込みたいのですけれども、どこか古くなったんじゃないかなということで、感心させられ、いろいろな意味で刺激を受けたシリーズだと思っています。 最終的にはぎりぎりのところでいい結果を出すことが出来ましたが、最後、指運というのは変ですけれども、そういうところで決まって、非常にどうしてそういう結果になったかはよく分からないというのが、対局をした人間としての率直な感想で、ただ結果というのは別にして、そういう、どうなるか分からないという、運を天に任せるというか、そういう将棋、勝負をこれから先もずっと続けていければいいな、それを続けていけることが非常に充実感につながると思っていますし、その結果として主催社、回りの皆さんに喜んでもらえるのがベストの形ではないかなと思っています。 今回のシリーズでは本当にやりやすい対局環境の中で全局指すことができました。 先ほどの連覇の記録については、今回のシリーズの場合は忘れていて、意識がなかったので、年が変わって王座戦が近づいて来た時に、めったにないチャンスなので、自分の力をフルに発揮出来るよう、来年の9月を迎えられればいいなと思っています。 今年は王座戦はいい結果だったんですけれども、ほかのところは結構負けたりして残念な部分もあったんですけれども、これで対局は今年は終わりなので、気分を新たにして、今回受けた刺激、得たものを大切にして、来年から前進をして行ければいいなというふうに思っています。 |
(メモを元に再現していますので、聞き違い等誤りが有るかも知れません。ご容赦願います) |
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![]() クリスタルの中に埋め込まれた「王座」 かなりインパクトが有ります(笑) 杉田亮毅社長様から手渡されましたが、 少し危なっかしかったです(笑) |
撮影・文責 茶々丸
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